台風19号は2019年10月6日に発生し、大型で猛烈な過去最強クラスの台風として発生時から警戒されてました。
出来るなら日本上陸を避けて欲しかったけど、残念ながら予報進路の中心をキレイにたどり、10月12日の夜に伊豆半島から上陸し、関東から東北を縦断しました。
猛烈な突風はもとより、この台風がやばかったのがその雨量。
地域によって大きく違うけど、年間降水量の3割から4割にあたる雨がわずか1日から2日で降るという記録的な大雨をもたらし、70もの河川で氾濫や堤防の決壊が発生しました。
オッサンの地元である多摩川下流も一部氾濫してしまい、被害をもたらしました。
オッサンがコチラに引っ越してから、過去に大型台風が来るたびに河川敷に水が乗ることはあっても、氾濫することは無かったと記憶しております。
多摩川の河口に近いので河川敷や堤防の幅も十分広いから、この広さなら決壊や氾濫なんて起こらないだろうと思ってました。
しかし、今回はそのありえないことが発生したのです。
この氾濫で亡くなられた方もいて、つくづく自然は恐ろしいな〜と実感します。
自然災害が来るたびに、人間なんてとてもちっぽけな存在で自然に対抗するなんて無理な話である事を痛感します。
これはまだオッサンの予想でしかないのだけど、きっと今回も河川敷の住民が犠牲になっていると思います。
台風は来襲するまで何日かあるからそれに対処する時間はあるんだけど、実は、被害を十分承知の上で避難しない方もいるんです。
多くの住民は自分で作った家を残して避難しています。
しかし、中にはその場を動かない方もいます。
”自分の最後の場所はココ”と決めているのかも知れません。
生きていれば良いこともあるさ!なんて無責任な事はとても言えません。
死よりも辛い生がある。
これも紛れもない現実だと思います。
当然、このような表に出ない事実は一切報道されません。
誰にも知られずに消えていく命もあるのです。
あと数日もすれば、今回の台風被害の犠牲者もハッキリし報道されると思いますが、河川敷の住民の命がカウントされる事はないのです。
釣りの常連は河川敷の住民と仲が良い人も多いので、このような悲しい現実を知る機会もあります。
台風が来襲し河川敷まで浸かった水を見るたびに、世間から知られずに消えてゆく命を想い、やるせない気持ちになります。
んで、オッサンは台風来襲時に何をしていたかと言うと、今回はさすが身構えました。
ニュースで最強台風を連呼して脅してくるもんだから、そりゃ〜怖いし、マズイな〜っと思わざるを得ない。
何かしらの手を打たねば!と思ってはいたが、動きが早かったのはオッサンよりも妻だった。
いつもはボ〜っとしている妻もカセットコンロや懐中電灯をはじめ、土のうや水のうまで準備する始末。
仕事しているオッサンにメールで「土のうを配ってるから取って来い!」の厳命が下ったので、渋々配布してる近所の公園に取りに行くと、土のうなんて影も形もなくて、「みんな動き出し早ェ〜な!」と痛感した。
オッサンが配布所で途方に暮れていると、報道関係者らしい若者がビデオカメラを片手にニコやかに近づいてきた。
若造:「すみません。○○という番組の取材なんですけど…」
確かに、平日の夕方放送の某日テレの報道番組で見たことのあるキャスターだかリポーターである。
若造:「土のうを取りにいらしたんですか?」
オッサン:「そーです」
若造:「もう無いみたいですね〜」
オッサン:「ですね!」
若造:「ちょっと取材させてもらってよろしいですか?『土のう無かった』だけでもいいんです!」
オッサン:「……、そういうのはお断りしてるんですよね!」
若造:「そうですか…」
コレが可愛い女子アナだったらオッサンの反応もかなり違うと思うが、俳優の山崎賢人とは対極のスパイシーな作り笑顔で取材協力を依頼されてもね〜
こんなしけた公園の片隅で、たったひとりワンカメMC入りの取材をしなければならない若造に同情するが、若造よ!これが現実(リアル)だ!!
頑張れ若造!!と心の中で応援しながらその場を後にする。
危うく、ほろ苦いメディアデビューするところだったオッサン。
まぁそんなデビューは放っておいて、さて土のうが無くて困ったぞ!
手ぶらで自宅に戻り、事の顛末を妻に報告すると「区役所に連絡してみる!」といつになく積極的である。
子供の頃は台風が来ると分かると、被害のことなんて微塵も頭になくて、なんだかウキウキお祭り気分だったのと同じ反射が妻に起きているのカモ知れない。
役所に連絡した妻は「遅くなるかも知れないけど、持って来てくれるって!」と鼻息荒く報告してきた。
どうやら妻は本腰のようだ。
台風がやってくる当日は会社は休みになったけど、台風来襲までまだかなりの時間がある。
外はまだ雨すら降ってないけど、今のうちに自宅前の歩道掃除でもしておく。
オッサンの自宅は丘陵地の底にあり、今は暗渠になっているけど以前は川が流れていて、水が集まってくるヤバい場所にある。
落ち葉等の掃除をしながら自宅前の側溝蓋をチェック。
「ここに落ち葉が貯まると排水できなくなるから要チェックだな!」
玄関前に昨日配ってもらった土のうを積むが、積み方もあるらしく土のうと共に置いていった『土のうの積み方』なるペラ紙を熟読する。
積み方にもいろいろあるらしいが、今回は土のうだけを使った積み方でやってみる。
まぁ、足で踏みつけながら互い違いに積むんだけど、気になったのは土のう製作者によって土のうに個体差があって、たっぷりと土が入ってる土のうもあれば1/4程度しか土の入ってない奴もある。
妻の話によれば土のうを持ってきたのは初老のオッサンだったらしいから、シルバー人材のボランティアか薄給で役所にコキ使われてる使い捨て高齢者かもしれない。
「土のうを作って持ってくなんて、そんな話は聞いてね〜ぞ!」
「簡単な軽作業です!っていうから応募したのに全然話が違うじゃんかよ!」
「こんな重労働押し付けられたら、台風の前にこちとらが死んじまうよ!」
きっとこんな感じで土のうを作ってたんだろうと思う。
そりゃ〜土の量もレシピ通りとはいかんわな!
そうは言っても、重い土のうを老体にムチ打って持ってきてもらったんだから、ありがたく使わせていただく。
玄関前に土のうを積み終えると今度は自宅内の作業である。
厚手のビニール袋に水を入れ『水のう』を作り、1階の風呂場、洗面所、トイレ、洗濯機の下の排水口にそれを置き、逆流を防ぐ作戦。
水のう係は妻だったのだが、排水口のみならず「土のうだけじゃ足りないから、コレ(水のう)も置こう!」と水のうを追加で作り出した。
「コヤツは何でこんなにやる気なんだ?」
どうやら妻は最強台風がやってくるからテンションが高くなってるらしい。
玄関と排水口を完全に塞ぎ準備万端。
全ての窓には養生テープを米の字に貼り付けた。
「これで完璧だ!さぁ来い19号!」
ちなみにドラゴンボールに登場する人造人間19号は、北朝鮮の金正恩に似てると一時話題になったりならなかったりだが、今回の台風と全く関係ないのは言うまでもない。
昼過ぎあたりから風雨も強くなってきて、メディアでは接近中の台風情報をしきりに発信している。
特に雨が強くなり、オッサンは2時間おきに外の側溝蓋を監視するが、やはり流れてくる落ち葉が溜まっていてその度に掃除する。
しかし、災害は思わぬ場所で発生するのが常である。
風雨が更に強くなってきた薄暮の頃。
側溝蓋の監視に玄関扉を開けて一歩踏み出すと「ビチャ!」っと足が水に浸かる。
何で?と一瞬戸惑うオッサン。
見ると玄関前の一段低くなっている箇所に雨水が溜まっていたのだ。
全く予想もしてなかった方向からの浸水である。
流れてくる系の水ではなく、ジワジワ系の水なので土のう水のうの強力なスクラムも敵わず、雨水のトライを許してしまったらしい。
いつの間にか水は玄関扉の下枠ギリギリまで来ていて危ないところだった。
どうすべ?一瞬混乱するが、とにかく早急に排水しなければならない。
オッサンは雑巾に水を浸し、バケツ中で絞って水を移動するという極めて地味な手作業しか思い浮かばなかった。
水はバケツ一杯分くらいになったが、「いや〜危なかった!コッチも気をつけねば!」と余談を許さない状況。
ひと仕事を終えニュースで最新情報を見ていると、時おり突風で30年ローンの建て売り住宅が揺れる。
最新情報から、19号の最接近は21時頃だろうと予想している時だった。
ミシ!ミシ!っと家が揺れる。
しかし、明らかに風の揺れではない。
地震だ!!
このタイミングでかよ!?
泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったりである。
雨・風・地震とまさに大自然のジェットストリームアタック!
すぐに地震情報が流れるが、オッサンのところは震度2で済んで良かった良かった。
って、全然良か〜ないんだけど、大したこと無く済んだ。
ニュースとともに多摩川のライブカメラで水位を確認してたんだけど、もうこの頃には河川敷には完全に水が乗っていて、危険な状況が迫ってきていた。
この日は大潮で、しかもこの時期の大潮は最も潮位が高くなるから、満潮時間と重ってマズイな〜っと思っていた。
ニュースでは満潮時の時間を流していたが、その時間と実際の満潮時間は30分ほどズレているから状況は良くない方向に転がっている。
家族のスマホには頻繁にエリアメールが届くが、オッサンのガラケーには来ない。
ガラケー持ちは見放されてるのか?と思ってたら、ガラケーにもメールが来て”一応”人間扱いされてるとホッとする。
メールは時間とともに「避難準備」→「避難勧告」→「避難指示」と危険度が増しているのを物語っていた。
多摩川流域の対象地域の洪水に関する警戒レベルも3から4へ、そして最高のレベル5に達する頃には外は爆風が吹いていた。
もうこの頃には屋外に出るなんて出来なくて、避難は手遅れである。
「こうやって被災するんだな…」
つくづく避難のタイミングと本気度が試されるんだな〜っと思った。
海抜ゼロメートル地帯に住んでる知り合いはとっくに避難してたんだけど、「消灯時間(←そんなのあるんだ!)になっても高齢者達が話し込んで、うるさくて眠れない!」と報告してきた。
避難も楽じゃないが、この状況で眠ろうとするその知り合いの豪胆さも大したものだと感心した。
最接近時に、よせばいいのにオッサンはまたしても監視に行ってみた。
”どれくらい凄いのかちょっと見てみたい!”安っぽい好奇心に勝てなかった。
「大丈夫だよ!こんな程度で死ぬ訳ないじゃん!心配すんなって!」
ドラマや映画では間違いなく、こんな軽薄な奴の最後の台詞である。
カッパを着込んで扉を開ける。
『ブォー!』
爆風で扉とともに体ごと外へ持っていかれる。
何とか外へ出て身体で扉を締める。
もう後には引けない。
足下に溜まった水を雑巾で吸い取っていると、ものすごい風で飛ばされそうになり小さく丸まった身体を壁に押し付ける。
よく映像で見る姿勢だが本当にこうなるんだ!
ビビりながら作業していると、どこから飛ばされてきたのか知らんが、プラスチックハンガーが目の前で木っ端微塵に弾け飛んだ。
「すげぇ〜威力!こんなのがガラスに当たったら割れるよ!マジで!!」
っていうか、オッサンに当たってたら死んでるよ、マジで!
「被害者の状況です。東京大田区でプラスチックハンガー直撃で50代の男性が死亡しました。恥ずかし!」
さしずめこんなテロップが流れるに違いない。
そんな恥かしい死に方はしたくない一心で作業を終え、側溝蓋清掃も終了し、無事帰還。
もう外には出ないぞ!危険すぎる。
今回の19号は、ピークをすぎるとアッという間に風雨が弱まり、止んだ。
呆気ない幕切れだったが、明日になれば被害の状況もハッキリしてくると思うし、水害は時間差があるから安心は出来ない。
出来る限り被害が少なくありますように…
オッサンは祈ることしか出来ないが、昔も今も自然災害は人間の上をいくのは自然の摂理なんだと思う。
いつものように前置きが長くなりましたが、ここからが本番です。
台風一過の13日に銭湯に行く呑気なオッサン。
なにせ前日は豪雨で排水が怪しかったので、用心して風呂に入らなかったもんだから身体中が気持ち悪い。
近所の風呂に行くと真っ昼間なのに結構混んでいて、考えることは皆同じなんだな〜っと思う。
風呂から上りサッパリしたついでに、ふと興味本位で釣り場の様子を見に行くことにした。
昨晩のニュースで散々勧告されていた「海や川に近づかないでください!身を守る行動を取ってください!!」の言葉がよぎるが、「まぁ、一晩経ったから大丈夫だろう」と典型的な被災者の思考のお花畑なオッサン。
水害は時間が経った頃が危険という前提をすっかり忘れ、ノンビリとハゼ釣り場に向かうのでした。
向かう先は秋ハゼ釣りに通っている【森ヶ崎海岸公園】
現場が近づくにつれ水際の風景が視界に入るが、昨晩通過した台風の威力を目の当たりにすることになる。
ちょうど満潮時だったんだけど、いつになく水面は高く、水は奇妙な色に濁り、水際は流れてきたであろう流木や漂流物で溢れている。
こんな中でも釣り糸を垂れている数人の方もいるが「こんな状況で釣りなんて釣れる訳がないだろ!」
台風後は全くダメor爆釣のどちらか、という釣り世界の都市伝説がある。
その真偽は謎だが、台風明けてまだ半日も経ってない瓦礫の浮かぶ釣り場で釣りをするその心理、恐るべしだった。
現場【森ヶ崎海岸公園】に到着すると唖然とした。
流れてきた枯れ草や流木を始めとする漂流物で、釣り場の半分が埋まっていたのだ。
ナニコレ珍百景?
今まで見たこともない景色が広がっていた。
いつも釣りの準備をする平場も瓦礫で溢れている。
ということはここまで水が乗ったということである。
最大の満潮時でもここまで水が来ることは無かったから、今回の低気圧がどれだけの威力だったかを物語っている。
この平場までも瓦礫が…
護岸の色が変わっている所まで水が上がってきたらしい
反対側もこのありさま
もう瓦礫で水際がどこか分からないくらいである。
注目すべきは瓦礫の内容で、草や木なら問題ないがペットボトル系がスゴく目に付く。
昨今は海洋プラスチック問題がクローズアップされていて、そのほとんどの発生源は途上国の河川と言われている。
しかし最近の発表では、実は河川から流れ出てくるのではなく海洋投棄されているらしい。
それも大問題なんだけど、こうしてみると日本も汚染の大きな一因と確信せざるを得ない。
行ったことはないけど、まるでバングラデッシュを思わせるゴミの量である。
ここはバングラか!?
中には遠くから流れてきたであろう漂流物も確認できた。
調布市からはるばる…
しかし、問題はゴミだけにあらず、泥である。
これだけの泥が流されてきているということは、水中にこの泥が堆積しているということである。
この釣り場には大きめの岩が配置されていて、その岩と岩の隙間を狙ってハゼの穴釣りが楽しめた釣り場。
まだ見ていないからハッキリとは断言できないけど、その隙間が泥で埋まっている可能性が高いのである。
ニュースでの氾濫被害の映像をご覧頂けば分かると思いますが、洪水が運んでくる泥の量はハンパではない!
こんな小さな釣り場の、さらに小さな岩の隙間なんてアッという間に埋まってしまうだろう。
もし完全に埋まっているとしたら、今季のこの釣り場はもう終わっているカモ知れない。
この泥が水中に堆積しているということは…
水位はまだ依然として高く、水面には多くの漂流物が浮いていた。
単純に海に流れて行ってくれればいいのだが、残念ながら潮汐によってまた戻ってくるので、しばらくは漂流してるんだろう。
この量が無くなるには時間がかかるな…
浄水センターの排水口の水位がこんなに高いのは初めてだ!
まだ確認してないからハッキリとは言えないんだけど、恐らくは泥は岩穴を埋めていると思います。
この状況は一昨年のこの頃に関東直撃した台風21号と酷似しています。
あの時も洪水の泥で多摩川の地形が変わってしまい、多くのテナガエビ釣り場が埋まってしまいました。
その傷跡は未だに回復せず埋まったままです。
そして今回も同じ時期に洪水が起きているので、テナガエビの卵は流されたか埋まったかの可能性が高いと思います。
つまり、来年のテナガエビ釣りもまた厳しいことが予想されます。
この状況が回復するには何年もかかると思います。
しかし、温暖化による台風の大型化で今回クラスの台風が毎年来るとしたら、それが関東直撃コースを辿ってくるとしたら、回復する時間さえ無いのだと思います。
被害が毎年襲ってくるのであれば、回復する見込みは限りなく無くなってしまいます。
今回の台風でまたひとつナイスな釣り場が消えてしまったのカモ知れません。
しかし、生き物は自然と共存し共に歩んでいます。
生命は人間が思うほどヤワではないと信じています。
命の輪から外れてしまった人類はその循環には参加できないけど、きっと釣り場にはなり得ない場所でハゼやテナガエビ達は脈々と命を繋げていくと思います。
釣り場が無くなるのは悲しいことだけど、いつかまた楽しめる日が来ると良いな〜
※また後日落ち着いたら現場調査に来たいと思ってます。
台風が過ぎ去った3日後にもう一度行ってきました。
たった3日で何が変わるわけでもないんだけど、干潮の時間を見計らって岩穴がどうなっているのか?の調査です。
潮が引いた現場は、平場や岩の上には多摩川から流れてきたであろう泥が堆積していました。
岩の上に泥が堆積しているということは…
果たして岩穴はどうなってる?と覗き込むと、完全に穴が埋まっているわけではなく、1/3くらいの深さまで泥が入ってました。
「想像よりも泥が溜まってない」と思ったんだけど、ここまで泥があるということはハゼの居場所も無くなってるな〜
穴釣りしたことがある方なら分かると思いますが、ハゼはこの穴に居ると言うよりは、岩の下にある隙間に居ると思います。
上から見ることが出来る岩と岩の隙間の穴は単に出入口というだけで、ハゼは岩の下に広がっている隙間で暮らしてるハズです。
ひとつの小さい穴から何匹も釣れたり、ハゼがハリ掛かりした時にググン!と横に引っ張ってなかなか上がって来ないという現象は、岩下の広い隙間にハゼが居るという証拠なんだと思います。
というわけで、ここまで穴が埋まっているということはハゼが居られるその隙間も埋まっている訳でして…
これじゃ、今季のこの釣り場も厳しいな〜
例え1/3くらいと言えども、ダメだろうな…
目の前のボート乗り場の桟橋から右半分は瓦礫の山でどうしようもないけど、左半分は瓦礫が無い。
右半分は瓦礫の山
左半分には瓦礫はないが…
見た目はハゼ釣りが出来そうに見えるんだけど、岩穴は埋まっている。
沖目の岩と平場の境目にも泥が堆積していて、目の前の海老取川全体に泥が溜まっているのが想像できる。
桟橋の下も良いポイントだったけど、泥が溜まっていて、かなり浅くなっていた。
ここも良いポイントだったけどな〜
ここは呑川の河口部なんだけど、呑川は都市河川で三面コンクリート護岸で固めているから、瓦礫の大部分を占めているアシの枯れ草はほとんど生えていない。
つまり、この瓦礫たちはもっと遠くの多摩川から流れてきたのである。
不幸にして多摩川と運河(っていうか運河に見えるけど「海老取川」と名前がついてる川)でつながっていたから、ここまでの被害を被ってしまったんだろう。
この瓦礫がいつどうやって片付くのか想像もつかないが、少なくとも今季の森ヶ崎海岸公園でのハゼ釣りは終了だろう。