2016年6月18日。2016年2回目ののハゼ釣りに行ってきました。釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(夕やけなぎさ)天気:晴れ釣行時間:13時30分〜15時30分くらい(干潮:10:07〜満潮16:55 大潮)釣果:マハゼ74匹(5cm〜11cm 8cmくらいのサイズが多し ) ベビーハゼ30匹以上(リリース) ダボハゼ2匹(捨てた) 【今シーズン総釣果:186匹】
竿:2.0m 道糸:PE0.8号+ナイロン1号 ハリス:0.6号 ハリ:袖1号スレ オモリ:ナス1号 エサ:ベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
本日は仕事が午前中で終了したので土曜日午後の釣行となりました。
東京は今年一番の真夏日を記録。
こんな日に、しかも一番暑い時間帯に何で釣りに行かなならんのか・・・
しばし葛藤するが「このブログの100万人の読者のためにやらねば!」とダッシュで準備して愛車(ママチャリ)を飛ばす。
人間は勘違いな使命感に駆られている時が一番強い!
流石にウェーダーを装着すると現場に辿り着く前に死ぬと思ったので、短パン&サンダルの立ち込みスタイル。
現場に近づいてくると既に炭焼きの匂いがしてくる。
週末快晴のお昼時なので、ハゼ釣り場というよりBBQ会場になっている。
今日は【はぜつき磯】ではなく【夕やけなぎさ】で釣りをしようと思っているのだが、辿り着くための通路にBBQの若人達がたむろしてなかなか通れない。
いつもなら「オラオラ!どかんかぃ!!」とばかりにぶっ飛ばしてゆくのだが、ここまで来るのに暑さでバテてしまいそんな元気はなく、適当に避けて現場を目指す。
もうここらへんから焼き物の匂いが立ち込めてくる。はぜつき磯に釣り人は皆無だ
すんごい人とテントの数!年齢層はかなり若い
本日の現場【夕やけなぎさ】に到着。
先週、ほんのちょっとだけ釣り糸を垂れたら感触が良かったのでこっちへ来たのだが、到着した途端に萎えた・・・
予想していたことだが、砂浜はお子様たちや酔っぱらいの若人達が着衣遊泳をお楽しみになられていて、もう既にカオス状態だったのだ。
手前はカオスだが、奥の方のハゼが一番期待できそうな柵付近は釣りになりそうだったので安心する。
愛車を停めて、水分補給しながら一息ついているとある人物を発見!
フンドシがいるではないか!!
夕やけなぎさ手前のゾーンはカオス状態。オッサンはフンドシに敬意を払って、近くで写真を撮らないようにしている
この人物は昨年も見かけたのだが、言わずもがなフンドシ一丁&麦わらのとんがった奴(菅傘っていうのかな)を被ってハゼ釣りをしているのだ。
”フンドシ”とはオッサンが勝手につけたアダ名だが、誰が見ても同じアダ名を付けるはずだ。
恐らくその独特なスタイルから、昼間の暑い時間帯に出没するのだろう。
通常オッサンが釣りをする朝に見かけることはない。
カオス状態となっているゾーンで立ち込んで釣りをしているだけなのだが、その独特のスタイルからBBQ会場の視線を独り占めしているのは言うまでもない。
若人たちはフンドシにスマホを向けているので、SNSではライブ中継されているのだろう。
「珍獣発見!」とか「ベストフンドシストがこんなところに!」そんな感じだろう。
しかし、フンドシはそんな周囲の視線などものともせず、黙々と釣りを続ける。
古来、フンドシは日本のマリンスポーツにおいて正装であったはずだが、残念ながら21世紀においてはある種マニアックなスタイルに落ちぶれてしまったのは否めない。
神々しくてオッサンとしてはとても声をかけられないのだが、若い女子は何かキッチュなものでも見つけたような感覚で気軽に声をかけている。
もちろん片手にはスマホをスタンバイしながら。
もしかしてフンドシはコレを狙っているのか・・・
フンドシ!なかなかの手練である。
しかしモノホンは良いものである。
チャラい若造なんぞには決して真似できない重厚さと威圧感を持っている。
女子は気軽にフンドシに近づくが、男子は近づくことさえままならない。
フンドシは下半身はおろか場合によっては胸くらいまで水に浸かって釣りをしている。
だから気温・水温の高い昼間にハゼ釣りをしているんだろう。
これが朝方だったら心臓麻痺でも起こしてご臨終してしまうかもしれない。
しかし、フンドシ姿で死ねるなら本望だろう。
このスタイルで土左衛門になればマスコミは黙っちゃいないはずだ。
こうなれば【夕やけなぎさ】どころか世間の話題を独り占めだ。
フンドシ!生きているのが非常に惜しい男である。
フンドシでここまで話を引っ張るのも読者に申し訳ないので、話をハゼ釣りに戻す。
夕やけなぎさでハゼが一番期待できる柵際が開いていたのでそこに陣取る。
お隣の方に「釣れますか?」と伺うと、「アタリはあるんですけどね〜」という返事。
これは”ハリ掛かりしない”という意味と推察されたので赤ちゃんハゼの猛攻を覚悟する。
こちら側は静かなので釣りになる
夕やけなぎさの一等地「柵際ポイント」
今日は短パン&サンダルでの立ち込み。ウェーダーなんて着てらんない!
ホタテエサを大きめに付けて第一投。
予想通り赤ちゃんハゼの小さなコツコツが続く・・・
しばらくアワセを入れずにそのまま喰わせておくと、道糸がス〜っと横移動したのでアワセてみたが空振りに終わる。
こんな調子で3回立て続けにエサを持っていかれる。
「ムムム・・・今日も厳しいかもしんまい!」
4投目にしてやっとハリ掛かりした。
小さい唐揚げサイズだけど、夕やけなぎさではスタンダードサイズだと思う
続いて次もハゼがあがってきた。
少しだけサイズアップ!
まだシーズン序盤だからかもしれないけど、例年なら柵のすぐ脇が型も数も釣れるはず。
しかし今日は柵際ではさっぱりアタリが来ない。
柵から1mくらい離れるとアタリが来るんだけど、どういうことなんだろ・・・
まぁ、釣れないもんは釣れないのでアタリのあるホットスポットを探してゆく。
基本的にどこに落としても赤ちゃんサイズのアタリは来るのだが、7〜8cm以上のビクに入れられるサイズが集まっているスポットを探さなければならない。
これは絶対ではないのだけれど、ある程度サイズが似通っているハゼが群れていることが多く、型のいい群れを探せれば面白い様に釣れるのだ。
ハゼの多くは群れで移動しています。
その群れをしっかり捕まえてそのポイントに落とせば何匹も連チャンできますが、群れじゃないところに落としてもアタリがないか釣れても単発になります。
ハゼの群れは似た者同士が集まっていることが多く、サイズが小さい群れだったり大きいサイズの群れだったりします。
釣り人は大きいサイズをご所望でしょうから、そういう群れを丁寧に探して下さい。
釣れるからといって小さいサイズの群れで粘ってもサイズアップの望みは薄いです。
ハゼ釣りの一番のツボはマメな移動です。
大きいサイズの群れを探せられれば気持ち良い釣りができるが
小さいサイズの群れはつまらない
1号のハリを使っているので赤ちゃんハゼも掛かってきてしまうので、丁寧にハリを外してリリースを繰り返す。
スレバリを使っているから多分リリースしても生き残ると思う。たぶん・・・
今日も我慢の釣りになるが、サイズアップしたハゼがあがると喜びはヒトシオだ。
ちょうど潮がきき始めてハゼが調子よくあがってきたところで本日は納竿となりました。
夜に用事があるので2時間で帰らなければならない。
結局、2時間の釣行でビクに入れられたのは74匹と忙しい釣りの割にはビク内がスカスカだった。
思ったよりも入らなかったなぁ〜
まだ最大サイズは11cmといったところ。コイツ暴れるから砂だらけになってしまった
スタンダードは8cmといったところ
この調子だと面白くなるのは、あと2週間位先になるかな・・・
まぁ期待して待ちましょう!
帰り際、夕やけなぎさを一瞥するとフンドシはまだハゼ釣りをしていた。
彼はあのスタイルを貫くことによって、失われつつある日本のアイデンティティーに対して警鐘を鳴らしているのだろうか?
いや、何の意味もないだろう・・・・・