2016年8月28日。2016年14回目のハゼ釣りに行ってきました。釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(はぜつき磯)天気:曇り時々雨釣行時間:6時30分〜9時00分くらい(干潮:8:11〜満潮:15:49 若潮)釣果:マハゼ55匹(8cm〜12cm 10cmくらいのサイズが多し) ダボハゼ1匹(捨てた) 【今シーズン総釣果:1,590匹】
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号&PE0.8号 ハリス:0.6号 ハリ:袖1号スレ オモリ:ナス1号 エサ:ボイルベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
ここ数日涼しい陽気が続き、寝苦しかった夜も気持よく熟睡できるので休日に早起きするのがキツくなってくる。
”なんで休日に早起きしてハゼ釣らなあかんねん”な気持ちを抑えつつ、”このブログの数人の読者のためにも頑張らねば!”と老体に鞭打って本日もハゼ釣行。
恐らく寒いだろうと自宅の窓を開けるとやっぱり冷える。
”こんな寒くても水に立ち込んでのハゼ釣りする気か!?”と一瞬ひるんだが、今更ウェーダーを出す元気も時間もないもんだから、いつもの短パン&サンダルスタイルで出動。
一応、上着はカッパ代わりのウィンドブレーカーを着こむ。いつ雨が降るかもしれないしね!
愛車のママチャリを飛ばすとすげぇ〜寒いがきっと水は温かいはずだというかすかな希望のみで現場に向かう。
現場のはぜつき磯には思ったよりもハゼ釣り人が多い。
今日は夏休み最後の休日だからね〜とも思うが、釣り人たちのメンツは中年以上ばかりだ。
ハゼ釣り場にも高齢社会の波が!
夏休み最後の思ひ出にハゼ釣りに…なんて優雅なチビッコはいなようだ。今頃きゃつらは夏休みの宿題の追い込みなハズだ。
よっぽどの変わり者でない限り宿題とは休みの最後に泣きを入れるもので、今日なんて全国のチビッコは母親にギャーギャー言われながら半泣きでやっつけてるんだろう。
いつもの場所に到着すると正面の巨大な倉庫の解体も結構進んでいた。
先週はハゼ釣りに来れなかったから余計そう思うのかもしれないが、”あ〜、夏も終わりなんだなぇ〜”っとなぜか倉庫の解体から夏の終わりを感じるオッサンなのでした。
解体も結構時間がかかるな〜。もう発破しちゃえばいいじゃん!
釣りの準備をして水際に降りると嫌な感じがする。
”コレって赤潮が入ってないか・・・”
写真の手前はただ砂が巻き上がって赤色なだけなんですが、沖のほうが・・・
周りの釣り人を見てみると全然竿が上がらない。
むむむ・・・厳しいのかな?
まぁ、それほど濃い赤ではなさそうなので、なんとかなるだろうとお気楽に考えながらの第一投。
し〜ん・・・・・全く生命反応がない。
誘いを入れながら、手前まで仕掛けを動かしてみたが静寂。
何度も仕掛けを入れなおして、広範囲に探ってみたが全然アタリがない。
これは重症かもしんまい!
さてどうしたものか・・・これに対処するには別の釣り場に移動するくらいしかないが、移動先もコレだったら移動損になってしまうので、腹を括って動かない方向でハゼ釣りを続けることにする。
この状況ではハゼは動かないのだろうから、ハゼの目の前にエサを落とすしかない。
かと言って、水は濁っているのでハゼなんてどこにいるのかわからない。
とにかく細かく丁寧に探っていくしかないが、闇雲に探ってもダメだろうからマイルールを決めておく。
ハゼの気持ちになって考えてみると、悪い環境の場合には何かしらの物陰に身を寄せると思う。
人間だって台風の暴風雨の真っ最中には建物の影とか中に避難するだろう。
こんな事態にだだっ広い真ん中に行くようなのは余程メルヒェンな奴だろう。
ハゼが身を潜めるのは岩場なんだろうから岩の周辺を狙う。
薄っすらと岩が見えるならその周辺とか、見えなければ仕掛けをセンサーにして岩の位置を探ってゆく。
すると、やっと来ました第一号。
やっと上がってきて嬉しさもヒトシオ
オッサンの考えが正しいのかどうかは分からないけれど、自分の狙い通りに釣れるとウレシイものだ。
こんな感じにイメージ通りに釣れる方が、数釣るよりも楽しかったりする。
数は何も考えなくても、釣れるときは釣れるしね〜
岩の周辺を狙い始めてからポツリポツリとは釣れるようになったが、一匹一匹の拾い釣りとなる。
終わりの方とは言っても、まだ夏なのにまさかこんな釣りをするハメになるとは思っていなかった。
気温は寒いが水温はそれほど低いわけではないので、やはり潮が原因なんだろう。
ハゼ釣り開始から30分程でやっと10匹釣れたところで、後ろから刺すような視線を感じる。
振り向くと”奴”がいた。
強烈な視線の主は奴だった
その名も「クロ」
顔には古傷が多く、眼つきも凶悪でまるで指名手配書のように犯罪者顔な野良猫だ。
そんなクロがハゼ釣り人から可愛がられている理由はハゼをバクバク食べるから。
のほほ〜んとした飼猫は生きた生魚なんて喰わないだろうが、荒野で生きるクロはあげればあげるほど喰う。
ある常連釣り師が言っていた。「コイツは猫缶なんて食べなくて、ハゼばっかり喰うんだよ」
オッサンは一時間のタイムアタック中だったのだが、クロを無視すると殺されそうだったので渋々ハゼを献上した。
目の前にハゼを上納すると、ハゼをくわえて自分のテーブルに持って行って、チュルチュルと食べる。
あそこがお気に入りのテーブル
食べ終わると、すぐ戻ってきて「ハゼよこせ!」とニラみつける。
ニラまれるとハゼを差し出す以外に生き延びる術がない。
っという訳で一気に全てのハゼを食べられてしまい、オッサンの30分が無になってしまった。
ハゼが無くなったのでクロは立ち去るのかと思ったら、なんとそこで伏せの姿勢になって完全にステイの状態になるではないですか!
今日はハゼが釣れないので釣り人のご相伴に預かれないらしく、オッサンにタカることにしたらしい。
”じぇじぇ〜!ハゼを釣らねば殺られる”っと焦るオッサン。
ポツリポツリと釣れはするが、いつもの様にポンポン釣れる日でもない。
振り返ると「はよ釣らんかい!ワレ〜!!」とクロが目で脅してくる。
クロと始めて会った時に「次は、オッサンが釣るのが速いか、クロが食べるのが速いか勝負じゃ!」と思ったのだが今日はオッサンの完敗なのでした。
振り返って釣れたハゼをクロに見せると、眠そうにしていた目を大きく見開いてハゼを見つめるのが可愛かった。
一時間のタイムアタックでは22匹となんとも厳しいハゼ釣りになったのでした。
当然ながら全てクロの胃袋に消えていきました。
こんなに生ハゼ食って、腹壊さないか心配でした。
タイムアタックが終わり休憩を入れる。
クロも満足したようで何処かへ消えていった。
カラになったビクを見つめながら、対策を考えるが特に妙案は浮かばない。
自然環境が原因の場合は人間側にはどうしようもないが、今までの少ない経験から思うのが、こんな状況でもどこかにハゼのホットスポットはあるはずだということだ。
根気強くハゼが集合しているスポットを探せば釣れるはずだ。
常連たちは今日のダメな状況で帰ってしまい、比較的混んでいる砂浜の場所にはレジャーフィッシングな釣り人がいる。
オッサンが今いる場所は岩場の釣りづらい場所なので、他の釣り人がいないため広く探れる。
ここの何処かにハゼがかたまっているはずだ。本当かどうかは分からないが自分に言い聞かせる。
5m置きに移動しながら丁寧に探っていくと、やっと見つけたホットスポット。
10〜12cmのハゼが入れ喰いになるポイントを発見!
「ネバーギブアップの勝利じゃ!」とそのポイントで10数匹を稼ぐ。
普段ならこれくらいの数はどんなポイントでも釣れるが、今日はこの程度でも”入れ喰い”と言ってもいいくらいの喰いの悪さでした。
エサのベビーホタテを2つ消費したところで納竿。
2時間以上もハゼ釣りしてベビーホタテを2つしか使わなかったというのも、どんだけアタリが無かったんだよ〜と思わせる。
約2時間30分の釣行で55匹の結果で、夏とは思えないトホホなハゼ釣り釣行となりました。
クロに食べられたのでビクの中はますます寂しい状況
以下の話はミャク釣り仕掛けだけの場合かもしれません。ウキ釣り仕掛けの場合は当てはまらないかもしれないので参考程度に。
今日はナイロン0.8号の道糸から始め、根掛かりで仕掛けをロストしたので途中からPE0.8号で先の方30cmをヨリモドシを介してナイロン0.8号の道糸でやっていました。
ポンポン釣れているときはあまり気にならないけれど、今日のような丁寧な釣りの場合はナイロンだけの道糸のほうがアタリがよく分かります。
PE+ナイロンの場合、8号の小さなヨリモドシを付けていますがそれでもハゼのアタリが鈍くなります。
小さなヨリモドシとはいっても重さはあるので、それが原因でアタリの出方が違ってくるのだと思います。
ミャク釣りのキモは”どれだけ小さなアタリを見逃さないか”になります。
もっと言えば、アタリとは言えない程のハゼがエサを咥えた時の”触り”を感じることができるかが釣果に影響してきます。
なので出来る限り、繊細でシンプルな仕掛けの方がアタリを感じられるということですね。
とは言え、オッサンもボ〜っとしていてエサを取られまくっています。
釣りって奥が深いなぁ〜