2018年6月10日。2018年夏シーズン3回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:大井ふ頭中央海浜公園(はぜつき磯)天気:曇り時々雨釣行時間:6時00分(潮位:106cm下げ6分)〜8時30分くらい(潮位:50cm干潮)中潮釣果:マハゼ69匹(7cm〜14cm 8cmくらいのサイズが多し)
竿:2.0m 道糸:ナイロン0.8号 ハリス:0.6号 ハリ:袖1号スレ オモリ:自作Fe(鉄)オモリ。1号相当の重さ エサ:ボイルベビーホタテ(昨シーズンもの)ハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
台風5号が近づいてきている。
1号〜4号は一体いつ発生してどこへ行ったのか知らないが、今年も台風がやってくる季節になってきた。
日本は何かと自然災害が多い国だが、それに備えるために様々な技術が発展してきた国である。
【備えあれば憂いなし】
それでも時として、自然の力は人間の予想をはるかに凌駕してくるので、多大な物的・人的被害も出る。
そもそも人間も自然の一部で、人間を生み育んでくれた自然を克服しようなんて考えはおこがましいのであり、一部の傲慢な国や地域を除いて、古来より人間は自然に対して畏敬の念を抱いて暮らしてきた。
特に日本人はその傾向が強いと思う。
んで、台風が接近してるというのにチンタラとハゼ釣り場にやって来るオッサン。
畏敬の念もクソもないのである。
本当はこんな日は大人しくしてようと思ってたんだけど、ハゼ釣り動画でお馴染みのG氏が、昨日ここぞとばかりに入れ喰い動画をアップしてきたので、オッサンも我慢できずに出撃した次第であります。G氏の動画はこちら(YouTube動画に移動します)
目覚めると雨は降っていなかったが、これから雨が降るのは確実なのでフトンの中で”行くべきか否か”を20分程葛藤し、やっぱり行くことにする。
本日は雨も降るし、最高気温が20℃予想と昨日よりも10℃も下がるらしいので、もう今シーズンは着ることもないだろうと心に決めたウェーダーを装着。
しかし、愛車のママチャリを漕いでいるとハゼ釣り現場に到着する頃には汗だくになっていた。
全然寒くないやん!
いつもの橋から本日のハゼ釣り現場【大井ふ頭中央海浜公園-はぜつき磯】が見えてくる。
誰もいないだろうと思ったが、既に3人ほどのハゼ釣り人がいる。
一体、そのやる気はどこから湧くんだろ・・・?
どよ〜んとした空模様
お目当てのポイントは空いていた。
オッサンの今日のテーマは『ヒネハゼを釣ってみよう!』である。
ヒネハゼとは冬を越えてきた昨年生まれたハゼの事で、この時期にしては大きい奴。
2018年度産のハゼはまだ小さいため釣っても手応えがないので、たまにはヒネハゼに慰めてもらおうという作戦である。
このはぜつき磯でヒネハゼが上がりやすいのが、とても目立つオブジェ「遠くがみたい」前。
この作品の必要性と意味は全く不明だが、ランドマークとしては役に立っていると思われる。
この空模様の中、ハゼを釣る勇者が3名
「遠くがみたい」前はヒネハゼがやって来るハズ
大きめの適当な岩に荷物を置いて、まずはブレックファーストをやっつける。
モグモグしながら周りの様子をチェックする。
水際に近づくとマイクロハゼがワ〜〜っと逃げてゆく。
スゴイ数のマイクロハゼ達が逃げてゆく
今年はハゼが濃いな〜っと実感するが、これが順調に育つという保証はない。
波打ち際の水は澄んでいるけど、少し沖は濁っていて、ちょっと赤潮っぽいぞ!!
途端に気分がダウナーになる。
昨日は東京も今年初の夏日を記録したから、その影響かな。
”昨日、ハゼ釣りできれば最高だったのに・・・”
オッサンの務める零細企業は土曜日も普通に仕事である。
「土曜日営業したからと言って売上が上がる訳でもないだろうに。ハゼ釣りしてリフレッシュした方がヨッポド建設的だよ!」と下っ端は嘆く。
他の勇者達の竿は上がっていない。
厳しいか・・・
まぁせっかく来たんだからと、モグモグしながら釣りの準備を始める。
まだ凍っているベビーホタテを海水に浸けて解凍。
昨年のあまりもののホタテもこれで最後
新しく導入した丸型の仕掛巻き。
今まではスーパーで精肉が載っている発泡スチロールのトレイをカットして仕掛巻きにしてたんだけど、その形だと道糸を出す時に手でほどくかなければならない。
丸型ならばス〜っと引っ張るだけで道糸が出てラクチンだ。
引っ張るだけで道糸が出てくる
「ちびまる」というネーミングだがもっとデカイのもあった
早速、ス〜っとやってみたがいきなりオモリが絡んだ・・・
ダメじゃん!オモリがブランブラン!と回転する度に道糸を引っ掛けてくる。
オモリのポジションが悪かったのかな?オッサンの仕掛けだと少々工夫が必要なようです。
まぁ、いいや!ホタテも解凍できたので「さぁ、殺るぞ!」じゃない「やるぞ!」
腕時計のタイマーをセットし、1時間のタイムアタックスタート。
一投目、着底するとすぐにわずかなアタリで上がってきたのは9cm程のマハゼ。
一投目に上がると気持ち良い
次も全く同じポイントに落とすと、すぐにアタる。
次も同じサイズ
赤潮だけど結構釣れるじゃん!と嬉しいオッサン。
でも本日のテーマはヒネハゼなのでこのサイズではない。
まぁ、最初の1時間は数を稼ぎましょうかね!っと数釣りに走る。
最初のポイントで8匹ほど釣るとパッタリとアタリがなくなる。
この時期だからハゼがドンドン集まってくる訳でもないか・・・と次のホットスポットを探す。
しかし、一ヶ所でポツリポツリと一匹〜数匹程度の拾い釣りになる。
しかもヒネハゼどころか、サイズもこじんまりとしてくる。
本日唯一のダボハゼ。レアもの「アカオビシマハゼ」らしい
う〜ん、厳しいな。
他の勇者達もひとりまたひとりと消えていった。
オッサンが今釣っている場所はちょっとひねくれてるから数は望めないけど、勇者達が釣っていた場所は数は出ると思うんだけど、ダメだったのかな?
アタリがあってもハリ掛かりしないことが多いが、こんな時はマイクロハゼが突いてるだけなので、こうなったらすぐに他のスポットを探す。
アタるからと粘っていても、小さすぎていつまで経ってもハリ掛かりしないか、掛かってもマイクロではガッカリするだけです。
相変わらずアタリはあるが掛からない。
つまりマイクロハゼばかりなので気分が落ち込んでいると、遠くから嫌な音が聞こえてくる。
暴走船がやってきた
毎回この船は迷惑。
大型船なのに結構スピードを出して通過してゆくから、引き波も高く、その波の数も多い。
海底の砂が舞い上がり、水が濁って釣れなくなる。
まぁ、商売だからしょうがないとは思うし、ここは運河なんだから船が通るのは当然だが、速度規制とか無いのかな?
他の船とは明らかにスピードが違うのだが。
パッタリとアタリもなくなり、程なくタイムアタック終了。
最初の1時間で36匹・・・しかもヒネハゼなんて影も形もない・・・
ヒェ〜、スッカスカだ!
休憩しながら「どうしたもんか・・・」とおやつの羊羹を頬張りながら考えるが、何も策は浮かばない。
せめて水の濁りが無くなればと思うが、残念なことに干潮時間なので潮が動かず、ますます濁ってくるばかりだ。
雨も降り始めたのでカッパの上着にチェンジ。
【備えあれば憂いなし】
しかし雨への備えは出来るがハゼが釣れない場合の備えはできん!
憂いの塊になったオッサン。
何の策もないまま釣りを続ける。
”どうせ数も上がらないから”と半分ふて腐れながら、ますます数が上がらないディープなポイントへ移動する。
相変わらずサイズアップしないぞ!と思いながら拾い釣りをしているとあるスポットで少し変化が出てくる。
上がってくるサイズがアップしている。
ここだ!と死んでいたオッサンは目覚める。
ロックオンしたスポットに寸分違わずに落とし続けるとついに来た!
小さなアタリでハリ掛かりさせると、今までとは全く違う重量感から一気に横走りする。
しなやかな竿がヒュン!ヒュン!と鳴る。
せっかくなので、すぐに上げないで横走りさせて引きを楽しむ。
水中に見える魚体からもヒネハゼであろうことが確認できる。
あまり遊びすぎてバラしてはマズイので上げると、柔らかい竿をしならせながらズッシリサイズのヒネハゼがぶら下がってきた。
必要以上にしっかりと握りしめて岸に戻る。
ゴックンと小さな1号バリを飲まれていたが、コヤツがなかなか口を空けないのでハリを外すのに苦労した。
お〜いいサイズだ!
14cm&まるまる太くてズッシリだ
(カメラのレンズが濡れててハッキリしない画像になってしまった)
この後も二匹目のヒネを狙って釣り続ける。
エサを大きめに付けているから、小さいハゼはハリ掛かりしない上、エサばかり取られ、みるみるうちにホタテが無くなってゆく。
残念ながらヒネハゼは一匹のみ。
干潮で潮が止まり、水の濁りの解消も期待できないから納竿。
2時間30分で69匹と、無理して出撃した甲斐なくトホホな釣果。
でも、一匹だけどヒネハゼが釣れたからヨシとしましょう!
スカスカなビク。ヒネハゼの大きさだけが際立っている
ハゼはマゴチのエサとしてハゼ釣りに来ていた方に差し上げました。
昨年もここでお会いした方なんだけど、持って帰り水槽に入れてマゴチ釣りまで活かしておくそうな。
ハゼって結構長生きするもんだな。
エサをあげなくても、小さいハゼは一週間、大きいサイズになると二週間は活きてると言っていた。
小さいハゼが多いので長生きしないと踏んだらしく「帰ったらすぐに(マゴチ釣りに)行きます!」と、こんな天気なのにかなり前のめりで頭が下がる思いだ。
オッサンの仕掛けはハリが小さいし、カエシがないスレバリを使ってるし、釣り上げたハゼはなるべく早くビクに入れるから、ハゼへのダメージは少ないと思います。
「オッサンの釣ったハゼは、活きて持って帰るには良いんじゃない!」っと自画自賛してみたが、肝心のヒネハゼはハリを飲み込んでダメージが大きかったらしく、もう虫の息でした。
申し訳ない!もうこのサイズになるとエサごと一気にハリを飲んでくるから、口に掛けるのは難しいんですよね〜
どんな釣りモノにも言えるけど、”あちらを立てればこちらが立たず”で数とサイズの両立は難しいですね〜
まぁ、どちらかを狙った釣りができるというのは、釣りが上達した証拠かもしれないな・・・