2018年11月18日。2018年31回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:秘密の花園(KL−1)※「秘密の花園」という釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:8時00分(潮位:77cm干潮)〜12時00分くらい(潮位:156cm上げ8分)若潮釣果:マハゼ16匹(15cm〜18.5cm)
竿:1.5m 道糸:ナイロン1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖4号スレオモリ:ワームシンカータングステン1/8オンス(1号相当の重さ)エサ:アオイソメハリス3cmの穴釣り仕掛け
何をこだわっていたのか、今までは夏のハゼ釣りの勢いそのままに、穴釣りでも同じ胴付き仕掛けを使っていた。
まぁ、この仕掛で釣れないわけじゃないからという理由もあるが、何よりも一番の理由はオモリだろう。
オッサンは自作のFe(鉄)オモリを使っている。
環境に悪影響と言われる鉛オモリではなく、土壌の重要な成分である酸化鉄に分解される鉄オモリを愛用している。
オッサンが使うオモリの量なんてたかが知れてるけど、それでもオッサンの分だけでも環境負荷が軽減されれば、という気持ちで使っていた。
しかし、ハゼの穴釣りで使うにはかなり問題がある。
ご存知の通り、穴釣りは岩と岩の隙間の小さな穴に仕掛けを落とす釣法。
その穴もツルンとした穴ではなく、貝やら海藻やらが付いてるもんだから引っ掛かりやすい。
胴付き仕掛けはオモリが一番下に来るもんだから、根掛かり率は格段にアップする。
毎回、穴釣りでは5〜6回の根掛かりロストは当たり前。
だもんで環境負荷が少ない鉄オモリを使ってはいたんだけど、さすがに毎回毎回仕掛けを作るのももう飽きた。
「そんなの当たり前じゃん!今頃何いってんの!?」というご意見、ごもっともでございやす。
という訳で、一大決心をして普通の穴釣り仕掛けを使ってみようと思ったわけでございやす。
普通の穴釣り仕掛けとは、中通しオモリを使って道糸からハリスまでが一直線になる仕掛けで、極力根掛かりしないようなカタチのもの。
オッサンが通っているハゼの穴釣り場『秘密の花園』でも一般的に使われていて、オッサンみたいな胴突き仕掛けなんて使ってる奴はいない。
しかし、いくら根掛かりしにくい穴釣り仕掛けでも根掛かりロストもするわけで、自然の負荷にならないような何か良いものはないもんかと近所の釣具屋へ行った時のこと。
普通のオモリコーナーでは鉛のものばかりで「なんだかな〜…」とくすぶりながら店内をウロついてたら、ルアーコーナーに目が止まった。
いろんな材質・形状のオモリ(ルアーな人たちは「シンカー」と呼ぶらしい)が並んでいて、見ていて楽しかった。
中でも気になったのが、タングステン(以下「TG」)のシンカーで、ルアーの世界ではこのTGシンカーの需要が増えているようだ。
何よりもTGは、環境への負荷がほとんどないと言われている材質。
これならいいんじゃね?とオッサン。
もちろんTGシンカーの存在は知ってました。
タイラバやらイカ釣りやらで誰よりも早く落とすと有利な釣り物に使われているそうだが、なにぶんTGはレアメタルなもんでとにかく高価。
だが釣り人とは、釣れるとあれば金に糸目を付けない人種なので需要もあるんだろう。
今までは全く眼中になかったのですが、必要に迫られてるもんでジロジロと物色する。
気になったのがバレット型(銃弾型)のシンカー。
根掛かりってほぼ100%上にあげた時に発生するから、上がなだらかなカタチならスルン!と抜けるのでは?
更に同じ1号相当の重さなら、比重が重い分鉛よりもTGの方が小さく作れるから根掛かり率も低いはずだ。
これならいいかな?と手にとったが気になるのがやはりお値段。
鉛オモリの1号に近い約3.5gのTGバレットシンカーが5つ入って520円(税抜)ナリ〜!
ひぇ〜!高い!!
一度手にとったソレをそっと陳列棚に戻し、気分を落ち着かせるために店内を一周する。
「果たして買うべきものなのか…本当に必要なのか…貴重なレアメタルであるタングステンを、たかがハゼ釣りで使うというのも如何なもんでゲショ?」とくすぶるオッサン。
もう一度手に取り「もう根掛かりしないと考えれば安いものじゃん!」と自分に言い聞かせて握りしめ、心変わりしないうちにダッシュで店の外に出た。
否、それだと万引きになってしまうのでレジに急いだ。
いつものように前置きだけは長くて申し訳ないです。
という訳で仕掛けを一新した次第です。
今回作ったバレット型のTGシンカーを使った穴釣り仕掛け。
まぁ、何の変哲もないですが…
TGシンカーと小さめのステンサルカン。もちろん何度も使い廻す所存でございやす!
各種オモリの比較(全て1号相当の重さです)
左から普通のナスオモリ、中通しオモリ、TGシンカー、自作の鉄オモリ。
こう見ると自作オモリが如何に根掛かりしやすいかよく分かる
シンカーとサルカンの間には、クッションの役目をする夜光玉を入れました。
別に夜光玉である必要はないけど、なんかちょうど良いサイズだったもんで。
自宅にあったから使ってみただけ
TGシンカーから5cmほど上にオモリ止めでカミツブシを付けてます。(これが現場で面倒のタネになったんだけど…)
んでやっとハゼ釣り現場です。
今朝は上げ潮狙いでやってきたのですが、若潮だから潮の動きは悪いだろうな…
天気は良いし風も無いから釣りやすいが、潮がね〜
いよいよ穴釣り仕掛けの実釣開始!
初めての仕掛けってドキドキするよね
いざ実釣開始!
昨日買ってきた”新鮮な”イソメを長めに付けてスルスルと仕掛けを落とす。
すぐにアタリあり!もちろんカニのアタリだ。
でもカニがいるということはマハゼもいるかもしれないので、地道にカニを排除してゆく。
アタリからしてカニと分かるんだけど、じっくり喰わせて、一度にカニが何匹もくっついてくる”カニ団子”状態になるまで待ってから竿を上げる。
もちろん、カニだけで終わる穴も多いんだけど、ここで諦めるとマハゼなんて釣れないからとにかくカニを釣り上げる。
こんな調子でカニ釣りをしていると、3つ目の穴でマハゼのゆっくりと引き込むアタリが来た!
しかし、長めに喰わせていても、アワセのタイミングとなる大きく引き込むアタリが来ない。
我慢できずにアワセても空振りばかり。
ムムム、今日はこんな喰いか…
まぁ、これも本格的な穴釣りの季節になってる証拠で、バクッ!とこないで小さくカジカジしてくる喰い方。
この対策として、ハリ掛かりしやすいようにエサを小さくすると逆効果で却って喰ってこなくなる。
この場合はエサを長くではなく、細めのイソメを二本付けするとバクッ!と来ることが多いです。
尻尾の方を二本掛けすると、案の定、大きく引っ張ってきた!
本日の一匹目。16cmってところか
今日はこんな喰い方なので、ハゼのアタリを確認した後にイソメを複数付けて勝負するという作戦。
でも単発の穴が多くて、複数ハゼが上がってくる穴でも2連続まで。
ポツリポツリと拾ってゆくしかない。
仕掛けを変えたから小さな穴にもスルスルと入っていって気持ちが良い。
ただ、根掛かりも無いわけでもなくて、胴突き仕掛けよりは全然マシではあるんだけど時々引っかかる。
大体がハリが掛かっていて、グイ!と引っ張るとハリスが切れて高価なTGシンカーは無事に上がってきてホッ!っとする。
But、そうでもない時もある。
その原因はTGシンカーの上にオモリ止めとして付けているカミツブシ。
コイツがどういう訳か岩の小さな隙間に引っかかることがある。
コイツは危ない!
こんなカミツブシごときのせいで、一つ104円(税抜)のオモリが無くなってはたまらないので、外そうとしたんだけど取れないから竿先の方までズラして事なきを得た。
ただ、こんな上に小さいとは言えオモリがあると釣りづらいもんで、次はコイツは付けないようにしようと心に決めたオッサンなのでした。
ハゼの穴釣りも終盤になり、ほとんど釣れなくなった。
今日はもう終わりだな。
TGシンカーも岩に当たりまくって塗装が剥がれていたが、さすがTGは高硬度なのでほとんど傷らしきものも見当たらず。
さすがレアメタルと思ってたら、ある穴で大きめのアタリあり!
その穴は道糸が全て入ってゆくくらいの深い穴。
こういう深い穴でアタルということは大型の可能性あり!
ゆっくりと上げ下げする落とし込み釣法で探っていたら、いきなりグン!と竿先が持っていかれ一気に根掛かりみたくなった。
もしや20cmオーバー来たか!?
竿はピクリともしない。
きっと大型ハゼが穴で踏ん張っているのでは…
道糸を緩めて長期戦を覚悟する。
数分緩めた後にそ〜っとテンションを掛けるが、さっきと同じで全く動かない。
だめだ!これは根掛かりだ…
しかし問題は道糸で引っ掛かっている事。
つまりこのままではTGシンカーロストの可能性が大きい。
しばらくいろいろな方向に引っ張ってみるが全く外れる気配なし!
最後の望みで力づくで道糸をグ〜と引っ張るとプチン!と切れた。
TGシンカーは海に帰っていきましたとさ。
ガックリ…
最後の最後で痛恨のシンカーロスト…
たぶん犯人は鰻ですね。
掛かってきた穴の深さとあの強引な引っ張りはハゼのものではないと思います。
高価なTGシンカーは一日目でサヨナラでしたが、仕掛けチェンジ作戦は成功だったと思います。
やっぱり”郷に入っては郷に従え”で、その釣り場における適切な仕掛けでの釣行は、気分良く釣りをするためには必要だと改めて痛感しました。
今日は初めての仕掛けだったし、お日柄も良かったので4時間もやってしまいました。
4時間で16匹とこの時期にしては数は上がりました。
ハリを飲まれたハゼは昇天してしまいました
本日最大18.5cm
次点17.5cm
17cm
今年は暖かいからハゼの穴釣りも長く楽しめるかもしれない、と今から期待しているオッサンなのでした。