2018年11月23日。2018年32回目のハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:秘密の花園(KL−1)※「秘密の花園」という釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:8時00分(潮位:159cm下げ4分)〜10時30分くらい(潮位:85cm下げ9分)大潮釣果:マハゼ5匹(14.5cm〜19cm)
竿:1.5m 道糸:ナイロン1.5号 ハリス:ナイロン1号 ハリ:袖4号スレオモリ:ワームシンカータングステン1/8オンス(1号相当の重さ)エサ:アオイソメハリス3cmの穴釣り仕掛け
いつものハゼの穴釣り場「秘密の花園」は例年になく数が上がっている。
例年ならせいぜい5〜10匹も釣れれば良いのだが、今年は15匹以上は普通に釣れたりする。
毎日来るような常連は30匹以上も釣っているらしいので、今年は数が多いのは間違いない。
釣り人としてはたくさん釣れたほうが楽しいのは言うまでもないが、この釣れ具合は少々不安になる。
これはオッサンの勝手な想像なんだけど、『穴釣り』とは言うものの仕掛けを垂らす入り口が穴になってるだけで、実際にはその下はそこそこの広い空間になってると思う。
ハゼ達はその空間で産卵のために準備しているわけで、子孫繁栄に勤しむハゼを釣り上げるという無慈悲な釣りが穴釣りの正体でもある。
この釣り場は広大な岩の護岸が続いてるんだけど、ハゼはどこにでもいるわけではない。
やはりハゼが居付きやすい穴というのは決まっている。
そういう良物件は人気が高くて、ひとつの穴から複数匹、場合によっては5匹以上も釣れることがある。
そんな物件はそうそうには無いもんだから、きっとハゼ達も自分が居座るべき物件選びには苦労してるんだと思う。
数が限られた物件に例年にない数のハゼが居座るもんだから、恐らくそんな穴にはハゼが押し合いへし合いな状態なんだろう。
今年のハゼ達は、四畳半一間にすし詰め状態で暮らす東南アジア人のような生活を強いられてるのかもしれない。
これはハゼ釣りに限らないけど、一匹釣れると同じポイントで何匹も釣れることが多い。
一匹がエサに喰い付くと、他の魚も喰い気を刺激されてエサに群がってくる。
人間の思考なら仲間が釣り上げられたんだから、警戒すればいいのに…と思うんだけど、魚の思考回路はそうなってないらしい。
かくして、穴にいるハゼは芋づる式に全て釣られてしまうんだけど、今年は釣れる数が多いということは、釣られなくてもよかったハゼが他のハゼに刺激されて上がって来てるということなのかもしれない。
穴の中で一匹だけで居たなら怪しいエサに喰い付かなかったのに、アホな同居人が喰い付いたばかりについ自分も出来心で…
豊漁の翌年は一転して不漁になるというのを聞いたことがあるが、それは穴ハゼにも言えるのではないだろうか?
もちろんハゼの絶対数が多いのカモしれないけど、来年は大丈夫かな〜
北海道・東北では雪も降り始めていて本格的な冬が近づいています。
東京でも自転車に乗る時は手が冷たくて、手袋が必要な季節になってきた。
まだ防寒長靴装着は早いけど、長靴以外は完全防寒のスタイルで出撃。
「これで寒くないぞ!」と思ってたら、現場に到着する頃には汗だくになっていた。
「まだここまでの寒さじゃないな…」と額に汗するオッサン。
本日は下げ潮狙いでの釣行。
できれば上げ潮でやりたいところだが、自然現象にムリを言ってもしょうがない。
風もなくて釣りやすそうだが釣り人が少ない。
”まぁ、そうだよね…”↑の理由は後ほど。
水は澄んでいるので穴がよく見える。
潮位もちょうど良い頃合い。
ここまで澄んでるということは、冷たいということでもある
本日の仕掛けも、先週から使い始めたタングステンシンカーを使った穴釣り仕掛け。
このオモリはお高いからロストしてくれるなよ!
エサのアオイソメも行きがけに買ってきた新鮮ピチピチなやつだ!
期待を込めて釣行開始!
しか〜し、期待とは裏腹にカニの反応すらもない事態。
だよね〜!
危惧していた事態が現実になりました。
ここ数日は大潮で、この時期の大潮は干潮になると思いっきり引きます。
この釣り場では海底が露出するほどに潮が無くなるので、ハゼが沖へ出ていってしまう。
このハゼ達が戻ってくるには何日も掛かるので、ドン引きの潮の後はかな〜り厳しい釣りになります。
とは言うものの、全てのハゼがいなくなるわけでなくて、水が残るような深い穴にはハゼは残っているハズ。
今日はこんな居残りハゼ狙いになる。
加えてこの水温の低さ…
水温が低いと水が澄んで穴がよく見えるから狙いやすいんだだけど、水温が暖かいほうがハゼの活性が良いのは否めない。
こんな理由だからいつもの常連がいないわけでして。
釣れない時にわざわざ釣りに来ることもないのだろう。
しかし、好きな時に釣りができるフィッシングエブリディなリタイヤ世代ならともかく、休日しか来れない勤労世代はとにかく限られた日時にやるしかないのである。
限られた条件で結果を出すのがビジネスマンの使命でもあるが、なんで勤労感謝の日に厳しい釣りで結果を出さなアカンねん!とも思う。
と、くだらないことを考えながら釣り糸を垂れるが全く生体反応なし。
両サイドの釣り人(と言っても結構離れてるんだけど)もさっきから全く竿が上がらない。
30分過ぎてもカニの一匹も釣れやしない。
”マズイな今日は…”とボウズも覚悟し始めた時にやっと微かにマハゼのアタリが来た。
ただ、たまにカニも思わせぶりなアタリをすることがあるから、もしかしてカニ!?っと心配しながら、ゆっくりと落とし込むと途中でグン!と引っ張ってきた。
反射的にアワセると嬉しいマハゼの引き!
一匹目なので無理をしないで慎重に取り込む。
やっとボウズのがれの一匹
小さいけど一匹釣れたのでホッと一息。
まだ居るかな?と同じ穴を攻めるがコレだけだった。
今日は単発で拾ってゆくしかないかな…
その後も穴という穴をシラミ潰しに攻めるが、マハゼのアタリ無く、たま〜にカニが掛かるくらい。
ひゃ〜厳しいな〜
しかし、こういう釣れない時にこそマメな釣りを心掛けるべきである。
イソメはいつもよりも大きめに垂らしは7cmくらいで、釣れないからと言っていつまでもニオイの無くなったスカスカなイソメを付けてないで、5回程落としたら新しく付け替える。
喰いの悪いときこそ、エサは魅力的にしておかないとね。
いつ何時喰ってくるか分からないんだから。
その甲斐あってか、ポツリまたポツリと釣れてきた。
でも、この厳しさだし、もうそろそろやめようかな…このにはブログにどんな言い訳をしようかしらん、と悪知恵を働かせている時だった。
普通なら見逃がすような小さな穴だったんだけど、仕掛けを落とすとスルスルと入っていき、かなり深い穴だった。
この深さでアタれば期待できるぞ!っと集中する。
長めに喰わせると一回だけグン!と引っ張ってきた。
いた!
次で仕留めちゃる。
一匹の長いイソメを半分に切って、胴部を刺し通し、シッポ部を針先に付けて二本刺し体制。
これなら絶対に喰ってくるハズ。
ゆっくりな落とし込みでアタラせる作戦だったけど、途中で止まってしまった。
やばいカニに掴まれた。
まぁよくあることで、穴に落としている途中で止まるのはカニがちょっかい出していることが多いです。
邪魔すな〜!
一度上げてカニを排除し、もう一度エサを付け直す。
今度こそ!
スルスル〜っと落とし込み底近くでググン!と喰ってきた、アワせると重量感のあるマハゼの引き。
これは期待できるサイズ。
横穴に逃げられないように気をつけながらも引っ張りすぎないように細やかに竿を操作する。
穴から出てきたのは大型マハゼ。
出てきてもかなりの抵抗を見せる。
いいね〜!と泳がせながらも慎重に上げる。
やっと上がった、丸々太った大型ハゼ
ナイスなハゼが上がったのでうれしいオッサン。
まだ居るかな〜?と同じ穴に落とすと、またしてもマハゼの反応あり!
まぁ、二匹目だしさっきよりは小さいでしょ!っと期待薄で同じイソメを落とし込むとズン!と竿先を絞り込む。
あれ?鰻?というくらいに竿が大きく曲がる。
根に潜られたかな?と一瞬動きが止まるが、少し緩めると暴れ始めた。
この引きはハゼだ!ハゼなら抜き上がられるとみたオッサン。
無理をしない範囲で暴れるのをいなしながら竿を上げてゆく。
穴から登場したのはさっきよりも大きいマハゼ。
さっきも暴れたけど、こちらはもっと暴れて水中を泳ぎ回る。
しばらく泳がせるとやっと観念したのかおとなしくなった。
よいしょ!っと抜き上げるが重いな〜
キャッチすると改めてその太さと大きさが際立つ。
これはもしかしていったか!?いったか!?
何がどこへ行くのか知らないが、いったかもしれないと期待する。
20cmいったんじゃない!?
計測は後のお楽しみと釣りを続けるが、この直後に本日二度目のオモリの根掛かりで痛恨のロスト!
さすがにタングステンシンカーを二つも海に奉納したので心が折れて終了。
2時間30分で5匹と厳しい釣行でしたが、例年はこれくらいの釣果なんですよね〜
いつもはこれが普通の釣果
さて、お楽しみの計測はと言うと…
残念19cm!?
いや普通に大型なんだからもっと喜ぼうよ俺!
次点18.5cm。これも素晴らしいファイトでした
17cm。これは産卵の穴掘りで出来たような傷があるね
15cm
14.5cm
ハリを飲まれた18.5cmのハゼは昇天してしまったので、すぐ近くで物欲しそうにこちらを見ていたキジトラ柄の猫にあげました。
あとはリリース。
今日も楽しませてくれてありがとう。
本日は根掛かりで高価なタングステンシンカーをふたつもロスト!
ロストの度にショックでオッサンの毛髪が数十本単位で散ってゆく。
イカン!こんな事してたらオッサンの毛根が無くなってまう。
という訳で、次の釣行からは安価な鉛の中通しオモリでやるしかないかな…
規模の程度は違うけど、世の中の環境問題って目先の利益優先でこのように先送りになってるんだろうな…