2017年12月17日。2017年39回めのハゼ釣りに行ってきました。
釣り場:「秘密の花園」(KJ-HL)※釣り場は諸事情により場所は明かせません。申し訳ないです。天気:晴れ釣行時間:12時00分(潮位:108cm上げ1分)〜15時00分くらい(潮位:174cm上げ8分) 大潮釣果:マハゼ5匹(15.5・16.5・17・17・18cm)
竿:「行雲彩峰V」2.1m(「行雲流水」と「彩峰U」の合体竿)
道糸:PE0.6号+フロロ1.5号 ハリス:ナイロン1.0号 ハリ:流線7号 オモリ:ナス2号 エサ:ボイルベビーホタテハリス3cmの胴付ミャク釣り仕掛け
天気予報も最近はそれ程大外れしなくなったと思う。
オッサンが幼かった頃は、天気予報はほとんどあてにならなかったと記憶している。
その昔は、古くなった食べ物を食べる時に「測候所、測候所、測候所」と食べ物に当たらないよう(食中毒)にならないように、呪文を唱えたと聞いたことがあるが本当かどうか眉唾ものの話である。
こんな出来事はオッサンが生まれるずっと前のことなのでよく分からんが、昔のことだから食品の衛生面もかなりいい加減だったからという理由もあるのだろう。
現代は人工衛星からの情報を元にスパコンを活用して天気予報をするんだろうから、昔とは当たる確率も格段に高くなっているようである。
もっと未来は映画『バックトゥーザフューチャー』にあったように「何時何分何秒から雨が降ります」的なことになるのかもしれない。
ある面ではそれも素晴らしいことなんだけど、なんだか風情がなくて乾いてる気がする。
情報があまりにも正確すぎるというのは、人間が本来持っている『勘』が鈍っていくようで、生物として今後生存していけるのか不安になる。
んで本日は予報通り朝から強風が吹いている。
一瞬ためらったが、オッサンの勘が言ってくる。
「これくらいなら大丈夫!なんとかなるよ〜」
っという訳で本日もハゼの穴釣りへと出撃になりました。
強風に吹かれながら愛車を漕いでいると、思ったよりも風が強いのでますます不安になる。
「街中でこんなに強いんだから、海っぺリの釣り場なんてスゴイことになってるんじゃ?」
現場へ到着すると思っていた以上に強風!!
「何が大丈夫じゃ!?」と自分を問い詰めるが、オッサンの中にいる”勘”担当者はどこかへ逃亡したようである。
予報はしっかりと当たり、オッサンの予感は全然見当違いなのでした。
水面は風に吹かれて波が立ってるし、水は風の影響で濁ってるし、こんなんで釣りになるんか?
狙うべき穴もよく見えん!
一瞬帰ろうかとも思ったがせっかくだし!といつものリフで釣りの準備を始める。
いつもは到着と同時に現れる野良猫ニャンキュッパも姿を見せない。
猫でさえ状況をわきまえているのに・・・
当然他の釣り人なんて全くいない。
準備をしながら遠くの富士山を眺める。
ハゼの穴師匠曰く「富士山が見えている時は釣れない」という教えを思い出す。
ダメだろう・・・こんな日は。
アタリなんて全く分からんだろう・・・
気持ちは帰ろうとしているんだけど、手が勝手に準備を進めてゆく。
風が強いからオモリはナスオモリの2号を付けた。
2号なら風の中でも道糸を張っていられる。
いつもの自作オモリは1号相当の重さなので、風に負けて道糸を張りきれないだろう。
さすがに2号オモリの自作はしていないのだ
エサはやっとベビーホタテになった。
アオイソメも釣れるから良いけど、活きているからハリに刺したり、ぶった切ったりすると可哀想なんだよね〜
気がつくと、お腰につけた餌入れから脱走しようとして、ダランと何本も垂れ下がってメデューサのようになってるし。
やっぱり死んでるエサは動かないからいいよね〜
なんか久しぶりに使う気がする
強風で波が立ってるから穴がよく見えないけど、ホタテが白くて目立つから狙いは付けやすい。
今はまだ潮が低いから穴が浅いので、深さが50cmくらいのご機嫌な穴を探しながら探ってゆく。
んがしかし、風が強くて竿はあおられるし、道糸はダルンダルンになるし、仕掛けは穴の中で流されるし・・・
アタリもヘッタくりもありゃしない!
適当に竿を上げてみるとエサが無くなったりしてるから、何かしらが突っついているのか?それともホタテエサだから岩にぶつかってハラリハラリと自然にバラけているのか?
風だけはどうにも対策を立てようがない。
何の策もないまま風に吹かれるオッサン。
何も釣れないし、釣れる気もしない。
傍から見れば、さぞかし哀れな姿だろう。
それでも人間の慣れというものは素晴らしく、この風の中でも風とアタリの違いが見えてくる。
風にあおられる竿の動きと、アタリの動きの違いが何となくだけど分かってくるのだ。
しかし、違いが分かるから釣れるわけでもなく、アタリであわせるとカニだったりダボハゼだったりする。
でも最初の頃の何も分からない状態からは格段の進歩である。
風っていつも吹きっ放しじゃなくて、強弱を繰り返しながら止まる時もある。
そして釣行開始から40分程過ぎた頃にやっとマハゼのアタリが来た。
ちょうど風が弱くなり、アタリがキャッチ出来る瞬間でアワセると本日の一匹目が上がってきた。
素晴らしいタイミングでアタってきた良い奴だ!
やっと一匹目が上がってきたよ〜
この強風の中で諦めなかった自分をほめた。
コツを掴むと風も苦にならなくなってくる。
竿の持ち方のポイントは、握らないで鉛筆を持つような感じで軽く引っ掛けるようにする。(この握り方は「ペンシルグリップ」と言う)
シロギスの船釣りでも使う握り方
こうすると風が吹いてもいなす事ができるし、アタリがあったら手首の動作だけでアワセルことも出来る。
オッサンは穴釣りで、手前の穴を狙う時によくこの握りでやっています。
このペンシルグリップなら竿のどの位置でも握ることが出来るからです。
逆に竿尻を握ると風の影響をモロに受けてアタリが分からないので、今日はペンシルグリップのみでやっていました。
風にも慣れてきた頃、ある穴でズッシリと重さがかかってきました。
指だけで上がってこないのでしっかりと握り直して重さに耐える。
上がってきたのはでっぷり太った良型のマハゼ。
風とのタイミングが悪かったのかアワセが遅れてしまい、なんと!流線の7号のハリを飲み込んでいました。
こんなデカイハリを飲み込むとは!
これは今シーズンの記録更新か!?
デカイがそれ以上に太い!
必要以上に強く握りしめ、安全地帯に移動してから計測する。
18.5cmに届かないサイズ。
あれ〜?思ったよりも小さい。19cmはいってると思ったのに・・・
大型なんだけどそれ以上にメタボハゼだった。
この太さなら20cmいってもいいだろ!
時間が経つにつれて風は弱くなりましたが、止むまでにはなりませんでした。
結局、この強風の中3時間も粘って5匹という釣果。
16.5cm。この尾びれの切れ方は何か調査でもしたのかな?人為的なものだと思うけど
18.5cm弱。本日最大のメタボハゼ
15.5cm
17cm。尾びれがスゴイ立派だった
17cm
本日の釣果。5匹
風がなかったらもう少し数は伸びていたのかな?
それよりも強風時のアタリの取り方を学んだのは本日の収穫でした。
まぁ、よく3時間も粘ったもんだよ!
これでオッサンは風中のハゼ釣りを克服したのだ!!
しかし、そもそもこんな強風で釣りをするべきじゃないというのも痛感したオッサンなのでした。
オッサンの悩みのタネであるエサ問題。
ベビーホタテは釣れるし、リーズナブルだし、使いやすいエサなんだけど買いに行くのが面倒くさい。
まぁ、大抵のスーパーで手軽に手に入るんだけど、人間って欲が出てくるもんで・・・
どうせ買うなら1円でもお安く!というのが人情です。
なので近所中のスーパーをハシゴして、おつとめ品を見つけてはゲットしていました。
しかしそれもなかなかの重労働・・・
そんなある日このブログに登場するH氏からナイスな提案が!
ベビーホタテ(1kg単位で)を卸してくれるとのこと。
H氏は水産関係の仕事をしていて、今年は品薄なホタテを斡旋することが出来るらしい。
早速注文したら、本日釣り場までデリバリーしてくれました。
誰もいない寂しい釣り場での現金取引。
ブツは発泡スチロール箱に入った怪しい外見。
ここに警察がいたら発砲されてるかもしれない。そんな状況だ。
安心の国産品。青森県は陸奥湾のベビーホタテ。
しかもLサイズとハゼ釣りには贅沢な大きいサイズ。
ありがとうH氏!!
これだけあれば安心だね!
愛車の荷台に積んで静かに帰宅したら、さっそく妻に見つかってしまった。
ヤバイ!
帰宅する前に、会社の冷凍庫に直接運ぶべきだったと後悔。
しかし既に時遅く、尋問され中身をゲロせずにいられない状況。
立派なホタテを見た瞬間に我が家の冷凍庫預かりとなりました。
もうすぐクリスマス。
我が家のご馳走はホタテ三昧の予感。
来シーズンのハゼ釣りは、またエサ探しから始まるだろう・・・